TOKYO GIRLS SENSATION ー東京の女の子の気持ちー
高校を辞めたいと思っていたときに、アートをはじめました。アートを通して、ありのままの気持ちを表現していいことを知りました。作品をつくることは、言葉にできない自分の中にある疑問や葛藤を視覚化して、客観視することでひとつづつ消化し、成長へとつなげてくれました。また、他の人が、等身大の自分を表現した作品を「おもしろいね」と認めてくださる言葉によって、私の居場所ができました。
私の作品の特徴は、生身の自分の身体を作品のモチーフとして登場させたり、装飾品を肥大化させて、人間が小さな人形に見えるような表現です。自分を東京の女の子の一人でしかすぎない素材のような感覚で活用して、東京の女の子の一人のリアルな気持ちをアートを通して知らせることで、同じ疑問や葛藤の中にいる方や、また異なる感覚のある方にも何かのヒントになればと思い表現してきました。10代から20代後半の作品を振り返ると、徐々に自分が消えていくことに気が付きました。自分と向き合い続けて表現してきた結果、花束というカタチで昇華されました。