黒板アート
Invisible place(2015)|Seeing(2016) |Rainbow in the rain(2017)|LIFE(2018)|Rainbow Whale(2019)|2022(2021)
稲城市の小学校の黒板に絵を描く「黒板アート」のボランティアに参加しています。
Invisible place|見えないところ(2015)
見えないところ
2015 / blackboard art
木は根っこに支えられている。
下に根を深く張った分だけ
上に強く伸びる。
見えるところが立派なのは、
見えないところに立派な根っこがあるからだ。
時には不毛に見えても、
根っこをしっかり張っていれば
いつかは伸びて開花する。
上下の黒板をスライドさせて
枝と根っこを逆にすると
ハートの形が見える。
それは隠れた強い心。
Seeing|見る力(2016)
見るちから
2016 / blackboard art
瞬きせずにじっとみたり、
遠くからぼーとながめたり、
鼻がくっつくほど近づいてみたり、
頭を下げてさかさまで見たり、
さて、何が見えるのかな?
この絵の中にはハートが5つ隠れています。
見つけるにはいろんな見方が必要です。
わたしたちが出会うひと・もの・こと
角度を変えて見れば未知の世界が広がり、
新しい何かに出会えるかもしれない。
そんな「見るちから」を真っ直ぐな瞳で表現した。
Rainbow after the rain|雨上がりの虹(2017)
雨上がりの虹
2017 / blackboard art
雨が降って虹ができた
校門から見た小学校の風景
子どものときに流した涙
雨上がりのしっとりとした空気のように
こころの中に今でもしっとりと残っている。
でもそんな空気があるから
そこにときどき虹ができる。
雨が降って虹ができるように
流した涙は
無限に広がる色となって
わたしたちの人生を彩ってくれる
Tokyo MX News に取材されました。取材動画を見る(Youtube)
LIFE|ライフ(2018年)
LIFE
2018 / blackboard art
ニュースをみて 胸がふるえた。
山口県周防大島町2歳の男の子
3日ぶりに奇跡の生還をした。
スーパーボランティアの方の熱心さと経験よって
無事保護された。
子どもが生後3ヶ月になった。
小さないのちが保たれて、成長していくように
朝から晩まで必死になって世話をする日々。
LIFEの意味は、
命、生命、生物、いきもの
生存、一生、生涯、寿命、生活、暮らし、
生き様、生き方、活力、元気
たくさんのLIFEがあって 大切なLIFEをおくりたい。
Rainbow Whale|虹色のクジラ(2019)
にじいろのクジラ
2019 / blackboard art
あっ、虹色のクジラだ!
クジラはなんで虹色なの?
クジラは潮を吹いてるからだよ。
クジラはなんで潮を吹くの?
クジラは息を吐いているんだよ。
クジラはなんで息を吐くの?
クジラはお鼻で呼吸してるからだよ。
クジラは海の中ではどうしてるの?
息を止めてるんだよ!
ああ、不思議。
2022(2021)
2021 / blackboard art
小学校3年生の姪っ子に
何の絵を描いてほしいかとたずねたら、
花火と答えた。
そうか、
今年の花火大会も中止だった。
来年は見れたらいいねと、
そんな願いを込めて。
向かい側の黒板には
家族をスマホで自撮りする様子。
来年(2022年)は撮れたらいいねと、
そんな願いを込めて。
この年の毎日新聞の取材記事(外部リンク)
黒板アートの由来
このプロジェクトは稲城在住の画家、稲田善樹(いなだよしき)先生の発案とお声かけで始まりました。子どもたちへのサプライズプレゼントにしようと、稲城市の小学校において、毎年数校選んで、夏休み明けの教室の黒板に絵を描います。参加者は全員ボランティアです。実際初日に作品の説明をする機会もございます。子どもたちの驚く姿や喜ぶ姿を見るのはとても幸せです。
2021年、みんぐるりんごが「2022」と題した花火の黒板アートを書いた時には、ついに市内12校を一巡しました。2022年からは2巡目になります。